おさかな本できるかな?ご購入のお礼+今後について

 前のポストに書いた「おさかな本」が皆さまの期待を以って旅立ち、不具合対応のために持っているスペアを除いて完売御礼となりました。ありがとうございました。

 ちょっとどこから話そうかなって感じなのですが、時系列的には先週BOOTHにて販売を開始後、想像以上にお手にとって頂き2日くらいで当初の販売予定数量が完売。それとほぼ同時に、まっっったく想定していなかったインシデントとして、sora tob sakanaの"やまさん"こと山崎愛さんがこの本を受け取ったこと、そして読んだ上でのエモまり極まるご感想をblogにポストされまして、こっちはそんなん全然想定してないし「工エエェェ(´д`)ェェエエ工!!!まじか〜〜〜〜〜〜」という展開に。そして、次々に、おさかな本は完売なのですか?再販しないのですか?というお問い合わせを頂くに至りました。ご連絡くださったみなさん、ありがとうございます。

ameblo.jp

本の再販ポリシーについて

  • 再販に関しては、手持ちのスペアを売り切ることで上げじまいとします
  • 再印刷は見送ろうと思います
  • 電子版の販売はしません

 上記について、そう決めた理由をちょっと書きます。

sora tob sakanaの傘の下で儲けない、っていうこと

 とは言え、ボランティアではないので、今欲しいと言ってくださる方に本を届けるために自分のお小遣いを支出するのは難しい、みたいな感じです。
 現状、手持ちの在庫が大半売れていったのですが、なるべくきれいに儲けが出ないように販売数と価格をコントロールさせていただいていまして、というか、売れ残る前提だったのでお小遣いを支出して本を作るつもりが実際は多くの投げ銭(上乗せ支払い)を頂きましてちょっと黒字になっちゃったんですけど、でも黒字幅たるやわずかで、著者の5名でファミレスで打ち上げしようにも足出るよね、っていう感じです。私が本を作るのに費やした時間で割り算したら時給10円台とかだとおもうwしらんけど

 ということなので、再印刷をかけるには、公平性のために前回と同じ価格で売るとして●●部の売上見込が必要、っていう状況だったのですが、twitterのアンケートを取った結果、リクエスト数と必要な売上数には開きがあることが分かったので、再印刷をすることは断念しました(数が集まればやってもいいとは思ってました)。

 そうなったときに、原価の考慮をしなくてもいい頒布方法として電子版があるのですが、これは行いません。その理由は、タイトルのとおり、原価がゼロのものに付加価値をつけて売ることは出来ないためです。儲けることが目的ではない上に、sora tob sakanaの傘を借りている以上儲けてはいけない、儲けたくない、という思いが強くありまして、電子版の頒布はできないのです。(事務所からだめと言われたわけではありません。そこは問い合わせてもいないです)
 じゃあ電子版を無料配布したらいいじゃない?という発想があるのかどうかわかりませんが、うーん流石にできません。誌面に掲載されている情報が、内輪で遊ぶためにつくったものであり、デジタルタトゥー的にインターネッツに漂うのにふさわしいような内容ではないからです流石に。著者おのおのが、個人的に自分のページを公表される展開はあるかもしれませんが。それをさまたげるものではないです。私も気が向いたらどこかのページは出すかもしれません。でも、全体としての公表はしない、です。
 1400円、限定部数というのは、金額的なハードルと物理的な制約をかけることで、情報の受渡し先と拡散力を意図的に制限・コントロールした、という意味もあるので、同人誌という性質上、コントロールできない無限拡散を著者としては特に望んでいない、というロジックは理解いただけると嬉しいなあと思います。

やまさんに取り上げていただいたことについて

 これは私の個人的な気持ちで、サークル全体のお気持ちではないのですが、まあ私のファースト・インプレッションは「おおおぉおぉおおいい!!www」でした。炎上したくないのだが!みたいな←
 その意味において、優しいオサカナオタクのみなさん、私や著者のみなさんにヘイトを向けることもなく、あたたかくやまブログを受け止めていただいてありがとうございました。。。
 自分たちとしては、製本されたファンレターというつもりで本をお届けしたので、それに対するレスが来るという想定は全くしてなかったし、やまさん事務所から怒られてないといいなあ…でもそうなっちゃったのは本を渡した事務所のせいだしなあ…あとからファンレターと一緒に渡せばよかったのに…などとおもいつつ、そのバカエモやまブログが翌日の定期公演アフタートーク「てるとんの部屋」(なんだよその部屋)(定期公演最終回後に急遽行われた音楽Pてるいさんと、VJ TONTONさんと、ゲストのトーク配信でした)でも取り上げられ、そしてそこではブログのトリガーの一つがおさかな本であったことは触れずにやり過ごして頂き、まあつまりは、おさかな本の誕生自体はオタクの暴走であることを公式側も認識しつつ、ああいうやまブログが出た事自体は追認され、なんなら褒められていたので、本当に良かったなあと思います。

 ということで、あと数部でおさかな本の頒布はおわりになります。やまさんに取り上げていただいたこともあり、中身がどうしても気になるという方もいらっしゃると思うのですが、前記の通りのような事情なので、同人誌 is 泡沫 and 一期一会、ってことでご理解いただけると幸いです。

 オサカナの解散まであと数日。
 そのあとに、今回本を出したときの熱量もふくめて、気持ちがどんな方向に飛んでいくのか、膨らむのかしぼむのか、フェードアウトするのかガンギまっていくのか、わかりませんが、著者一同が結果的に頂いた驚きや喜びはとても身に余るもので、申し訳ないくらいの経験をさせていただきました。この出来事が、喜びとしてなんとなく身体に定着したのは、この出来事を悪いこととせずにそっとしておいてくれた事務所や、オタクの皆さんの優しさと温かさのおかげだと思っています。ありがとうございました!!