シンガーソングライター(2)
秋山羊子さんからの手紙
シンガーソングライターの秋山羊子さんから葉書が来た。彼女は封書や葉書でDMを送ってくれる。ライブにしばらく行かないとDMが止んでしまうミュージシャンが多いけれど、秋山さんはずーっと私に手紙を送ってくれるし誕生日に手紙をくれる。
私のことを覚えていてくれているだろうか?
もう何年も前のことなんだけど、池袋の鈴ん子屋でライブを観て、彼女からのフィードバックが強すぎてこころを保てなくなって離れてしまった。それからCDもちゃんと買ってなくて、ごめんなさい。あの頃の秋山さんは痩せていて小さくて、演奏は狂気にあふれたインプロヴィゼーションだった。だけどCDの音源は凛として優しくて、芯のとおった、怖くない主張で。私が少なくとも間違い無く彼女について知っているのは「心を持っている」ということ。
そんな秋山さんが3年前36kgだったけど、今は49kgなって、元気になったそうだ。
私もあの時より元気だろうか?
会いに行ければなあと思う。春だし。
秋山羊子+内橋和久「もう一度僕らは」
秋山羊子+梅津和時「コロッケパン」
- アーティスト: 秋山羊子
- 出版社/メーカー: HITSUJI LABO
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: CD
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シンガーソングライターじゃないけど
車の中で大声で歌っていたら色々思って泣いてしまった歌がある。
ZARDの「LOVE 〜眠れずに君の横顔をずっと見ていた〜」。TODAY IS ANOTHER DAYというアルバムに入っている、Barbier(栗林誠一郎さん)への詞提供のセルフカバー。(ちなみにこのアルバムは、FIELD OF VIEWの大ヒットソング3曲のセルフカバーも収録。「突然」や「DAN DAN 心魅かれてく」の坂井泉水バージョン!贅沢です)
明日も一日謙虚を装って 他人(ひと)に調子を合わせ
「バランスがいい」と褒められては自分を見失う
景気のいい話ばかり求め 好成績を上げたとしても
用が終われば捨てられる ボロボロのダンボール
この歌い出しが…なんて気持ちになってこんな歌詞を書いたんだろうと、なんでか坂井泉水のことを思って泣きたくなるし、この歌がうたわれて10年も経っても状況好転せずしてダンボール化しつつある疲弊した自分や世間。彼女が急逝してもう5年以上も経っててね。いま、ZARDほどみんなの心に寄り添って一緒に走ってくれてる音楽家はいるかなあ?私は、ZARDの活躍期に傾倒してたわけじゃないんだけど、それでも励まされているからね。
90年代の音楽の不思議な魔力について思う1曲です。ちなみにこのおもちゃ箱的ガヤガヤなアレンジ、1番と2番で転調して違う雰囲気で2番が進んでいくところがテクニック的にもかっこいいです。さらにその後のベストアルバムだとリアレンジ版が収録されていて、私の大好きな”原曲破壊”も楽しめます。ZARDってほんとZARDっぽい曲をつくるんだけど、音楽的振れ幅を感じられる楽しい曲でもあります。