ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 感想と妄想とネタバレまとめ

観てきましたー!
ヲタのみなさんより一足遅く10時半から初写。そのあと、うお〜うぇ〜〜となって、何故か電車に乗って隣の駅に行って第2写を観ました。
帰宅後、旧劇Airとまごころの最終盤をチェックして、ん〜ん〜、お口直しに金曜ロードSHOWで解禁されたQ冒頭6分バージョンでお口直し、この奪還シーンはかっこいい!!

ネタバレのない範囲で感想を言うと、

  • 短くない?(92分)
  • わりと待ったのに短くない?(3年半待って92分)

って感じですかねえ。震災の後に脚本を大幅に変えて絵コンテが大量発注されたという話もあるようですが(ソース未確認)

いやしかし、1回観て、パンフを読み、2chの阿鼻叫喚スレの妄想をふむふむと咀嚼し、もう1回観たら、楽しかった。すごく。破のせいで、観終わった後の爽快感を期待してたんだけど、まぁそれは無かったよね。無かった。だけどよくよく見直すと随所に散りばめられてる希望がきゅんとする。それをカントクが破壊するのか、大団円するのか、わかんないけど。鶴巻さん、摩砂雪さん、頑張ってください>< 普通の気持いいエンターテインメントでもいいんですよ>< 気持ち悪いENDでもいいけど馴れてるし!><

以後、自分が観た破からQまでのフローと、ネットでの考察からうむ、と思ったところの引用などなど、ネタバレを

・シンちゃんは自分がサード起こしたとホモ野郎に説明されて崩壊していったけど、破のエンドで開いたガフの部屋はMark.6とホモと槍が止めたのだよね。空も普通になったし、それを見ていた人も全然死んでなかった。あれが「ニアサード」ならいいと思うけど、本チャンサードは別のだよね。そもそも、Mark.6がドグマに降りたり(破の予告で描かれてる)、リリスが磔からはずれて槍が2本刺さってたりするのは破の後の世界の話でしょ。リリスが磔から外れて槍を2本刺されサード発動、ドグマが誰も入れない結界域になったとして、シンちゃんそこ関係ないよね…?初号機に取り込まれたままだったんだよねぇ。
・というわけで、ホモ野郎の説明は片手落ちだと思います。

・Qでリリスに刺さっていた槍は2本とも同じ型の槍でした。つまり元のうち1本は持ち出されている。それは、戦闘艦Wunderの初号機セッティングぐるぐる、として使われているのではないかと思っております。神殺しをコントロールするためには槍でしょうやっぱり!どう?

・ところでシンちゃんと初号機はなぜ地球の周回軌道をまわっていたんでしょうか。破では打ち上げられるシーンは示唆されてません。謎です。

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つまり、破とQの間は明らかに物語が繋がっていなくて、14年間のブランクの説明がないと完全理解がどうしてもできない。でもその説明は声優さんにも提示されたり、されなかったりのようです(豪華版パンフより)。ひとつの提示としてはやはり、破のあと、破の予告の世界があり、Qに行くというルート。ゲンちゃんとコウちゃんが冬山にいることも、Willeが北極or南極とおぼしき場所で機体の換装をしていたことと繋がりますね。綾波が何匹もいる点も、Q綾波がtentative rei ayanamiという「綾波レイ的なもの」という名前で設定されている量産型である点と繋がります。
アスカの怪我はどうでしょ?右目の眼帯と、右腕のぐるぐる巻きは、旧劇の最後で負けたときに負った傷と同じ場所です。そこから、アスカは旧劇世界から来た説もありますが、あのアスカは式波らしいので違う人ってことになるでしょか。ただあの演出は確実に旧劇とQのひとつのリンケージを提示していると思うんですね。「Q=旧」だ!という人もいるみたいだし(2chに)。
映画の次回タイトルは「シン・エヴァンゲリオン劇場版:|礀」この縦2本線は楽譜記号。コロンも含めれば「ダ・カーポ」、はじめに戻る、です。コロンを無視すれば「おわり」の意味です。新劇場版はずっと「ヱヴァンゲリヲン」だったので、文字がもとに戻りました。このことからは、次回が旧劇的な展開をして最後は「はじめに戻る」で終わる、という可能性が考えられます。
う〜ん、終わんのかこの話?ループ?エンドレス??

2chで面白い考察を見つけました。
シンちゃんのアスカからの初めのお名前は「ナナヒカリ」でした。そして初号機の戦闘はやたらと「虹」が出ました。私はそれを観て、新劇場版は「二次(虹)制作」なのだと公式同人なんだと思っていましたが、新解釈を発見。
それは序と破とQのテーマカラー。赤(序)橙(破)黄( )緑( )青から藍(Q)紫( )というふうに、破とQの間には2色抜けてるんですね。確かに、破とQの間には14年も経ってるし明らかに何かが抜けてる。そこに「黄」と「緑」の物語が補完される可能性があるんじゃないか?と。
それはおもしろそう〜!破の予告みたいな話は、本当に面白そうなので、観てみたいです。

あともう一つの面白い考察は、ミサトの新組織「Wille」と戦艦「Wunder」。「意思」と「奇跡」という意味らしいです。
エヴァンゲリオン」と「ヱヴァンゲリヲン」の綴りの間には二つの「W」の違いがありますね。
綴りがもとに戻ってしまう次回作に、今までのようなシンちゃんの強い「意思」と「奇跡」はあるのか?!要注目であります。

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まぁ私も最初観たときは「ぽかーん」!拍手の起こらない客席、むしろ周囲は失笑。
時間も短いし、美術的に感動的な目の保養もなく、車や電車のCGの描き込みもそんなに眼を見張るものはなくて。宇宙シーンかっこよかったな!くらいで。ん。コレは物足りないのか?と思って不安になった。

でも2度目を観て、tentative ayanamiが「自分が綾波レイだったらどうするだろう?」と自ら考えて、Mark.9から離脱し生きることを選んだシーンや、第13号機から8号機によって救われたシンちゃんのエントリープラグをアスカが開き、いちどはやめたのにまたもどってきて連れて行くシーン。付いてくる綾波を否定せず3人パーティーで歩き出すシーンはまさに「希望」。破でアスカが明確に見せてたシンちゃんへの愛情は消えてなかったんですよね。それはミサトがシンちゃんを破壊できなかったシーンにも描かれてる。そんな「情」に弱いです、私。情の描きこみに弱い。(破で、ゲンちゃんがシンちゃんとの食事をやっぱり行こうと決めるところも好き)

本当に計画通りあと1回で畳める話になってるとは思えないけど、3週間限定劇場の設定=フィルムコマ回収フラグにも思えるし、そう遠くない未来にBD/DVD発売有る?!⇒次回は意外とすぐ?!という期待をいだいております。
2013年公開、最短であと1ヶ月半です!
終わってしまうことは寂しいけれど、やっぱりはやく、続きが観たい…!