12月のライブから その1〜坂本真綾@東京ドームシティ、河合代介+佐野康夫Duo

大晦日です。年末感はさておき、12月に行ったライブについて書きます。


■1. 12/3 坂本真綾ツアー2012ミツバチ 東京ドームシティ公演

前回の大宮公演の絶賛はなんだったのかというくらい、会場から出て冷たい雨がしとしと降る水道橋の街で「金返せ!」と叫び、金返すどころかチケット取ってくれた友だちにお金払わずに帰ろうとした感じでした。

もう過去の話なのでどうだっていいし、昨日(12/30)の中野公演は演奏歌唱ともに素晴らしかったとのことなのでとても良かったと思うのですが、ライブというのは演者とオーディエンスの対峙する緊張感が大事なのであって、双方が極端にそれを壊すことをしてはいかんのだなあと思ったりした。むろん、私も結構踊るほうなので周囲の人に迷惑かけないようにせんとなあと思いますが(実際、真綾のライブで苦情を言われたことはありますし;でも腕を頭より上に挙げないでくれとかそんな)、やっぱり歌詞ぶっ飛ばすとか、明らかに楽譜と違う演奏しちゃうとかは、繋がりとしてつるつる〜と流れていく音楽をブツッと途切れさせてしまうので、最低限の完成度は必要なんだなぁと思ったり。

で、私はこのライブがあまりにも不満すぎて(11月がよすぎたせいもあり)、こんなんで2012年佐野康夫納めは嫌だ!!と奮い立ち、次のライブに向かうのであります。


■2. 12/8 河合代介+佐野康夫Duo

Jazz Hammond Organ奏者の国内第一人者である河合代介さんが、佐野康夫氏を迎えてカフェでライブをば。麻布十番の本当にちっこい、明るい雰囲気の喫茶店で、楽器を置くと椅子は15席あったかなかったかってくらいでとてもこぢんまりでした。音響も最低限で、ドラムは生音。外に音がだだもれで、街行く人が店の窓を覗き込む。かつておまわりさんがこられたこともあったとかなかったとか。。

Hammond organの演奏をまじまじと観たのが初だったのですが、なんかうまく表現できない感動でした。一台でこの表現力。音量を右足で、ベースを左足で。せわしなくせわしなく。ドラムとのパート分けの足し引きも絶妙で。セッションで盛り上げて自由度の高い曲から、わりかし楽譜で縛って淡々とやる曲、ジャズバラードもあり、バリエーションも豊かでした。なんでも河合さんは太陽にほえろ!をみてHammond organに目覚め、ピアノも弾けなかったのにそこから気合で登りつめ20代前半にはプロのJazz奏者として活躍し始めたそうです。すごすぎ…

二人は何かと現場で顔を合わせることも多いようでしたが(康夫様が「アップフロントの曲が多いよね」と言っていました。後述)、Duoライブはこれで2回目。ただ、グランツーリスモ5のBGM制作で河合さんが康夫様を招いたこともあり、オリジナル曲の持ち曲がいくつかあるとのことで息はぴったりでした。

ともすれば「おかあさん!!」と抱きつきたくなるような癒されるビジュアルの河合さんが肩首がんがん揺らしながらオルガンを演奏して、横で康夫様は背筋ピーン!でぐわしぐわしやるんだけど、曲が終わるとへのーって猫背になってMCのハスキーボイスもほえ〜って感じになって、音楽家のONとOFFのギャップはかわいいな…と思った次第です。
ちなみにこのとき初めて佐野さんと握手させてもらいました。。今年のライブ歴は康夫様一色でしたよ私は。。


↑1回目のDuoライブの様子。この曲もやりました♪

グランツーリスモの曲たちはゲーム会社への売り切りなので、サウンドトラックCDに収録されないと、ゲームをやらないリスナーには届き難い曲になってしまうことを嘆いてらっしゃいましたが、同時にYoutubeで簡単に届くことも嘆いてらっしゃいました。Youtubeで侵害されるのが自身の著作権でなく、ゲーム会社の著作権だ!っていう状況も仕方ないとは言え、なんともいえない違和感があるようにおっしゃってました。
まあ私は貼りますがね!貼りますが!

CDには限られた楽曲しか収録されていないのがほんとうに残念です。ちなみにCDのクレジットを見ていると、徳澤青弦さん(バイオリニスト;wegとか)や山口彰久さん(高鈴)とかの名前があって、ふおおおお、となります。

GRAN TURISMO 5 ORIGINAL GAME SOUNDTRACK
GRAN TURISMO 安藤正容(音楽)
ヴィレッジレコーズ (2010-12-22)
売り上げランキング: 10,320


(おまけ)

康夫様が、河合代介さんとの仕事の思い出で「アップフロント関係が多い」と発していて調べていたのですが、24時間テレビで定番化しているこの曲で共演しているようです。ベースもうなりまくりで、まさか…ひとし…!と思ったら、小松秀行さんでした。いずれにしても神。
このころの康夫様のアップフロント仕事は地味に好きです。より子とか古内東子もここに入ってくるんですよねー


■次回予告
(1) 前日の河合代介さんの”グランツーリスモ”話を聞いていて、なるほどゲーム音楽というのはたしかに需要が大きいもんだなあと思っていた流れでの、音ゲーボーカリスト神「常盤ゆう」ライブ(私にとってはトルネード竜巻周辺音楽家”坂東マブチ”改名記念ライブだったので、まさかこんな音ゲーオタク同窓会みたいな雰囲気になるとは思わず、ふおおおお、となる)の巻

(2) 河合代介さんとのDuoライブで佐野康夫を満喫した私。もうやすおさめはこれでいいんだ…あとは曽我納め…と思っていた矢先に飛び込んできた、曽我さん参加ユニット U sus Uのライブ出演!狭いステージにコレでもかと音楽家を詰め込んだ、おもちゃ箱決壊万歳\(^o^)/なライブをこの目で!!

(3) やすおさめも曽我おさめもできた…これで年越せますえ…と思ったところに矢のように舞い込んできた「坂本真綾カウントダウンライブ」。えっまじで私コレ行くの?えっいいの? やすおさめアンコール\(^o^)/ぎゃぼすけー

以上の3本でお送りいたします。12月めっちゃライブ行ってる!素晴らしか!