深夜巡航

雨が控えめに窓を叩く夜も、片田舎の毛細血管みたいな道を走り抜ける
与えられた時間という栄養はみんな頭の中につっこんで思索をこねくり回す
聴き飽きた音楽もほっといたまま垂れ流したまんま
新しいものを探す為に潜るのが鬱陶しく感じられる
それでもハイビーム フラッシュライト 深夜巡航は高速度にたっして


張り巡らされた意図、吐き出した不純物まじりの空気が絡まり合って
現実と想像と妄想の境界線上で君とこんがらがって
確かにある明日への約束をしないまま別れても どうしたってまた出会う明日への熱をためる
でも気持ちは 何も加速させない
ハイビーム フラッシュライト 深夜巡航はガソリンから熱と力と光りを切り出して


冷たい床としなやかなシーツ 明日へのワープに誘われるまま
目を閉じたまぶたの裏はスクリーン 都合の良い場面を繰り返す脳の映写機を抱いて
おやすみなさい そのままハローという意味になるね
ハイビーム フラッシュライト 甘いお水から生命とCO2を切り出して 夢幻巡航は君とこんがらがって