Hello World 2015

先日、大変久しぶりにコミックマーケットというやつに行ってきました。

以前漫画を書いている友人の手伝いで何度か売り子に参加したことがあり、なんとなくの勝手(10時に開会宣言があったらとりあえず拍手する、とか)は知っていたのだが、自ら買物をする目的で出かけたのは初めてで、つまり一般参加というやつも初めてで、事前知識をある程度持っていたものの有明のだだっ広い駐車場に人間がドカーンとつめ込まれて、人から立ち上がる冬の陽炎の向こうに揺れている東京ビックサイト的な建物まで何百メートル…本当にあすこに辿り着けるのだろうかと時計を見ながらチッチチッチする10時48分、お目当てのブツの購入成功確率がチッチチッチ下落していく音…

みたいなのを初めて経験しました。どうでもいい前置きが長い。

目的は平素ボーマスや秋葉原のショップで購入している同人音楽作品をコミケなるところでも購入してみよう、主に2014年ハマったAnnabelさんの参加作品集めだったのですが、挨拶に友人のサークルに寄ったところ近所で「久谷女子便り」の頒布をされていまして、WebBBAのはしくれとしてもちろん活動自体は存じ上げておりましたので、記念に新刊+少し購入、読んでみて、「あ〜blogメンテすっか」と思ったんですね。

それが更新動機です。背景説明も長い。

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 2015年は小職、本厄に当たるのですが、12/31の朝発熱、昼間は床に伏して18時頃そろそろと起き上がると39.5度…。インフルでした。前厄から本厄へ…色鮮やかにインフル感染とともにブリッジ決めた自分にロックを感じつつ、2014年の棚卸しをすることもなく、紅白歌合戦は心眼で見て(音だけ聞いてた)年を越しました。

タミフルなる、インフルエンザウイルスの遺伝子複製を抑えるお薬及びワクチン自衛の効果によって、1/1の朝には熱も下がったのですが、3が日外出禁止のため自宅で出来うる限りのことをしました。買ったばかりのMacbookproへの環境移行、iPhotoライブラリ再構築、データがぶち飛んだiPhoneにデータを入れ直し、積みCD読み込み。お部屋の掃除…布団カバー洗濯して干して…2014年の棚卸しもやろうぜ、去年買った音源のライブラリを薄目で眺めて…

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ここ何年もずっと同じようなことを考えているのですが、自分の音楽資産がしょぼい。

ライブラリを見た時のワクワク感がない。音楽を聞こうと思った時に聞きたい曲が無い。

自分が年間音楽につぎ込んでいる額から考えると、投資効率がとても悪いように思います。音楽業界のせいにするのは簡単ですが、たんに自分のセンスが悪いだけなんじゃないかと思う。年始早々、自分の購入行動のセンスのなさに心底がっかりし、しかしどこにも救いを求めることも出来ず、2014年の良いやすお♡ひとしを右カラムに閉じ込めてみました。どうぞご査収ください。

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2014年はずっとどうやったら英語の”上達を実感”できるのか、悩んでいた

昨年は仕事的にはすこし飛躍というか、フィールドの変化を実感できた年でした。

製造業はもともと工場におり、不良品という存在自体がネガティブで夢も希望もないその”概念”と対峙することを仕事とし、日々ヤミヤミとしていたのですが、近年そこから開発っぽい仕事にシフト、開発品のプロジェクト管理的なことやら対外折衝やらをメインフィールドとするようになりました。

重ねて足を伸ばす先にEUが加わり、晴れて”英語ができないと仕事にならないやつ”との遭遇と相成りました。結論から言うと、英語ができても重宝がられこそすれ、金にも評価にもなりません。私のいまの環境下においては、英語ができることって”美人”とちょっと似てて、ちやほやされるんだけど、結論仕事において価値換算可能なもの(つまり金)になりにくいなと感じています。英語ができないやつ(上層)が、できるやつ(私)に「金」で報いないの美しい日本だな…と日々思いつつも、世界に目を向ければ英語ができるやつなんて掃いて捨てるほど居て(何億人も)、だのに私がお給金もらえてるのはたぶん私が英語できるからじゃなくて、製造業エンジニアとしてのスキル持ってるからなんですよね。私の価値の重しは、英語じゃなくて理系の側にある。

…そういうことを考えて、自分の英語がいつまでたっても上達しないことから目を背けようとしました。

前置きも背景説明も本文も長い、B級サラリーマンである私にとり、自分が考えているくだらない話を目の前の人間にできないことはそれなりの苦痛であったりします。

その日、我々は会社の近所のイタリアンでガチのオペラがBGMで流れる中、同僚の自宅にある高級オーディオやばいという話をしていました。英語で。俺んちのアンプはMaranzだ。マランツは日本の会社だろう。あれはなかなかいいものだ。(((えっMarantzってマランツさんが作ったんだからMarantzなんじゃねーの、たまたま日本のデノンに吸われていまは日本企業かもしれないけど))) 昔はアカイのスピーカーなんてなかなかいいって言われていたよね。アカイはもう潰れてしまったんだ。オーディオメーカーはなかなか生き残れないなあ。(((いやいやいや、AKAI Professionalってまだフツーにあるべ、たまについったで見かけるしやな)))

ということが、喋れないんですね。そしてどうしたら喋れるのかも、自分がどうしたらいいのかも、よくわからなくて、途方に暮れるしかなくて、酔ったふりしてぼーっとしてた。

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私のようなスジガネ入りの二流の人間の場合、努力している自分に酔う等の行為は日常茶飯事なのですが、努力をするという”行為”に到達するには、ある程度何をすればいいか方向性を定める必要があります。単語をやるのか、文法をやるのか、オンライン英会話をやるのか…

いちおう私も英語で仕事をなんとか遂行しているわけで、何がしかはできているのですね。でも、自分でやりたいこと(=飯食ってる時にくだらない話をする)ができていない。何が足りていないのか自分で判断がつかない。この迷宮入り感が中々に難しい。

たとえば私は服のセンスもいまいちですが、じゃあどんな服を買ってくればカワイイが作れるのかわかんないんですね。雑誌の服をそのまま買ってくることもできない。

この、方向性を見失っている人を客観視して、「こうしたらいいんじゃないの?」とコンサルティングしてくれる存在はいてくれないものでしょうか。

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よくわかんないけど、ちょっと今年こそは嫁に行きたい感じにまとまったので、終わろうと思います。

最後に自分なりに自己分析の上自分に課したものの、一向に消化の悪い名著のアフィリエイトを貼っておきますのでお納めくださいますようよろしくお願い申し上げます。