坂本真綾ライブ2011 in the silence

坂本真綾LIVE2011”in the silence
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この週末は坂本さんのライブBDを見に友人ちを訪問してきました。まぁつまり買ってないんですけど観ました。

昨年末に東京公演5連発限定で実施された「コンセプトアルバム3枚をそのまんま頭から演奏する企画」。
イージーリスニング」(菅野よう子)、「30minutes night flight」(森俊之)、「Driving in the silence」(河野伸)の3枚です。個々のアルバムはそれぞれ編曲者の腕がいい感じに鳴っていて、時期が違うから坂本さんの歌の違いがあるとは言え、アレンジや演奏の違いもそれぞれに面白い企画だなと思っていて、いい仕事してるなーと思います。(むろんのこと、菅野よう子の1枚が一番好きですけどね…もうバンドメンバー的に勝ちようがないというか。まぁ3枚ともプログラミングによるミニマルな音作りの曲も映えるのですが)

第一部のイージーリスニングは”緻密に計算され、プログラミングされた原曲の再現を、冷や冷やしながら体感する時間”。音外したら一発でまっさかさまのinoriに始まり、ドキッとする歌詞など畳み掛けながら壮大なバンド・ストリングス演奏で盛り上げるbirdsが序盤にしてライブを絶頂に持って行きます。このアルバムに収録されているバラードは坂本さんソングのなかでも特に静かでだのに体温高めのじっとりくる佳作なので必見です。
第二部はアルバムのコンセプトそのままに「30分ゼロゼロ秒のフライト」。ノーMCで走り抜ける!「僕たちが恋をする理由」という曲は、名ピアニスト塩谷哲の演奏をアレンジそのままに河野伸が再現するところをが息を飲みます…w
第三部のDriving in the silenceはコンセプトや楽曲の説明をMCで聞きながら「おおなるほどこういう曲…!」と思いながら、世界観に参加して楽しむターン。極夜〜誓いのラストの盛り上がりは第一部の終わりの盛り上がりよりもさらに胸熱な展開で素敵。やはり結婚効果でしょうかな。

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私はライブは初日に行って、なんというか初日ならではの粗にうぐぎとなったり、1列前が関係者席だったため彼らの居眠りに気を取られたり、自分が居眠りしたり…なかなかブラックライブでした。が、BDで観直してみてディテール見てみて、ああそれなりに良いライブだったなあと思い直したりしました。

特筆すべきは海老沼崇史の低音唸るベース(わたし的には渡辺等プレイをかなり完コピしてくれて大満足なプレーヤー)と、三沢泉の手かず抱負な色とりどりのパーカス・目にも楽しい、という点かな。もともと必ずしもパーカスが入っているわけではない曲たちのなかに入っていって、しっかり仕事をする三沢泉かわいいよ大好きだよ。真綾のライブでしか観たことないのにもう友だちみたいな感覚になっている…w

序盤のイージーリスニングでは「康夫様はこんな叩き方しないもん坂田学ばーかばーか」という変なテンションが収まりきらないのですが(特に、doreddo39の妙にハイなスネアと、birdのもっさりした感じが…)、後半に行くに従ってライブのmixのせいなのか、それとも元々原曲がそこまでドラムフィーチャーなmixをしていないからなのか、そこまで気にならなくなりましたね。まぁもしも佐野康夫がこのライブで叩いてくれたら… いやこういうこと考えるのはよそう。

ということで、15周年Giftライブのときに河野伸のバンマスにグチグチ文句をいっていたのですが、今回のライブの河野伸の仕事ぶりは結構好きでしたね。まぁ原曲をきっちり再現するというところがミッションにあって、ゆえに無駄にきょくをこねくりまわすことをせずに済んだ点もあったからかな、と思いますが。blind summer fishの終わり方はほんと考えなおして欲しいと思うけどw
否、思っていたよりずっと満足度の高いソフトで、まぁ私は買わないんですけど(笑)妹に買ってもらおうかな…(真綾ファンクラブ入会係を友人や妹におしつけるひどい私)

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もう一つのみどころとして「ひとづまーや」ですな。「鈴村の月収三ヶ月分くらいありそう」(私・談)なキラッキラの指輪、ちょっとウエディングドレスっぽい第3部の衣装、「誓い」という坂本さん作詞作曲ソングの意思のこもった演出…。なかなか素敵でした。ひとづまーやでも相変わらずのちょいエスな坂本さんですが、あんな女子がニャンコロ甘えてきたら私も落ちてしまうな…坂本さんに篭絡されたい。。。